ノルバデックス

アンドロゲニック作用の強いアナボリックステロイドを使うと、オンサイクル中に高い確率で女性化乳房の初期症状が現れます。なぜアナボリックステロイド使用中に女性化乳房の症状が現れるのかは所説が大きく二通りあります。

 

ノルバデックス

 

女性化乳房の初期症状の主な理論

  • 外部投与したアナボリックステロイドが一部エストロゲンに変換されるため
  • アナボリックステロイドの投与量が増えると体内のエストロゲン分泌量が増えるため

 

僕の個人的な意見ですが、自然界に存在しない人工分子のアナボリックステロイドが人間の体内に分泌されるアロマテーゼ酵素により人工分子であるアナボリックステロイドがエストロゲン(女性ホルモン)に変換されるかは疑問があります。

 

ノルバデックスはアナボリックステロイド投与中における強力な男性化作用を中和させるかのように、体内での自然分泌されるエストロゲンが増加する可能性はあります。具体的な女性化乳房のメカニズムはわかりません。しかし女性化乳房の症状が現れるメカニズムが何にせよ実際にアンドロゲニック作用の高いアナボリックステロイドほど女性化乳房の症状が早く訪れます。

 

女性化乳房の症状を軽減させるために

ノルバデックスをサイクル中に使用します。体内で増えたエストロゲンが受容体に結びつくと、この時点で女性化作用が働きますので結果的に女性化乳房の症状が表れます。その症状を防ぐためにサイクル中にノルバデックスを服用し、エストロゲン受容体に蓋を被せエストロゲンをキャッチできなくさせます

 

アナボリックステロイド使用中のノルバデックス摂取量

一日10〜20mgのノルバデックスを摂取します。注射剤使用中はタブレットカッターを使用して一日に小分けして摂取します。これは、ノルバデックス成分の血中濃度を注射アナボリックステロイド同様に一定に保つための工夫です。経口アナボリックステロイドの場合はノルバデックスと同時服用します。経口タイプなので即効性も半減期も、ほぼ同一なためです。最もノルバデックス一日20mgのほうが女性化乳房の症状をブロックできるでしょう。

 

覚えておくべきポイント!

ノルバデックスは常に使用し続けてはダメですが、ノルバデックスはサイクル中に必要な時だけ使用するのが理想です。皮肉にも女性化乳房の副作用を防止する代わりに他なる副作用も有します。頭痛や吐き気や鬱などの症状がみられる場合がありますので、本当に必要な時に使用するのが望ましいです。

 

理想としては注射アナボリックステロイドサイクルを終了した後にノルバデックス服用

経口剤を使用する人で、ほとんどの方が非効率なノルバデックスの使い方をします。経口剤は即効性あり半減期も短いためすぐに体内で代謝されます。このような即効にして代謝されるアナボリックステロイドの場合、サイクル終了後にノルバデックスを服用しても後の祭りです。この時、体内のアナボリックステロイドは、ほぼ消化されているためです。即ちエストロゲンによる副作用の脅威が過ぎ去りし後になりますので、この場合ノルバデックスの服用はあまり意味がありません。しかし注射剤の場合は最後に注射してから2〜3週間効力が持続しますので、最後の注射から効力が切れかかる日までノルバデックスを服用します。

 

主な副作用
  • 尻穴の痒み、または痔
  • 発熱
  • 胃の不快感
  • 頭痛

 

Astra Zeneca製のノルバデックス

昔からステロイダーが愛用されているノルバデックス製品

ノルバデックス-D(Nolvadex-D)20mg

 

ジェネリック医療製品のノルバデックス(安価な製品)

[ノルバデックスジェネリック]サイトタム(Cytotam)20mg

 

※ジェネリック製品は安価にして本家と成分自体は同一ですが、薬剤の製造過程による薬品添加物の相違による本家との効果の差が生じる場合があります。予算の都合を考慮する場合、比較的弱いアナボリックステロイドに対しジェネリックのケア剤を使用しても良いでしょう。しかし本格派のアナボリックステロイドを使用する場合は、コストよりも確実性を求めた本家の製品を使用することが望ましいです。