ビルダーの女性化乳房について
アナボリックステロイドを使用している疑いのあるボディビルダー等の写真や動画を見て、筋肉量の多さや重たいバーベルをリフトする迫力のパワーを目の当たりにして、多くの人々は「あいつはステロイダーだ!」と認定する風潮があります。また、ステロイダー認定してしまうケースで最も多いのが乳首の特徴を指していることが多いです。果たして、乳首周辺の様子を見るだけで、ステロイダーかナチュラルかを明確に区別することができるのでしょうか。この記事ではアナボリックステロイドを使用するボディービルダーの女性化乳房について触れていきます。
- IFBBプロフィジーク選手
- 1994年6月12日生まれ
- 身長183cm
恵まれた骨格と容姿を生まれ持った彼は現在、フィットネスモデルとして活躍していますが、ネット上で、一部の方々にステロイダーなのではないかという疑惑の目があるのも事実です。その理由としては、彼の乳首がステロイダー特有の女性化乳房の初期症状に類似しているからです。
このように乳輪がぷっくりとしている様子ですが、女性化乳房の初期症状と類似したルックスになります。しかし、乳首の様子を見るだけで、アナボリックステロイドを使用しているとは必ずしも言い切れません。
例えトレーニングをしていない人でも元々の皮下脂肪が薄く、尚且つ遺伝的に乳首周辺が若干ぷっくりしているケースもあります。例えば、上記のジェフシードが14歳頃だった時の写真を例にして説明します。
この画像を見て頂ければ、お分かりかと思いますが、乳首周辺が既にぷっくりとしています。まだ成長期の段階において、彼が14歳頃から既にアナボリックステロイドを使用していたとは到底思えません。仮に、この年頃からアナボリックステロイドを使用していたのであれば今頃、彼の身長は183cmにも満たなかったはずです。
これは成長期に男性ホルモンの類似態であるアナボリックステロイドを使用することが要因で、早熟となってしまい成長がストップしてしまうためです。よって、高身長である彼が14歳頃から、アナボリックステロイドを使用していた可能性は、ほぼ皆無です。
常識的に考えて、この年頃からアナボリックステロイドを利用するはずも考えにくいです。よってナチュラルにして、彼は元々このような乳輪であることが理解できます。従って乳首の様子だけでステロイダーかどうかを判定することは不適切です。