ボディビルはアンフェアな世界

ボディビルの競技にでる人であれば、一瞬でも脳裏によぎることだと思います。それは筋肉が付きにくい体質か否か、骨格が恵まれているか否か、身長に恵まれているか否か等、ウェイトトレーニングによる努力だけでは解決しきれない先天的な遺伝要因や成長期における家庭環境の問題が必ず含まれます。例えば、家庭環境も恵まれ、成長期における家庭料理も恵まれ、両親からもらった遺伝子にも恵まれた人間がいるとします。このような人間が仮にプロのボディビルダーとして成功を収める一方で、遺伝的にも恵まれず家庭的にも恵まれずに育った結果、筋肉も骨格も恵まれず世間一般的な標準的な体格から遥か遠のいた位置からスタートラインを切るものがアナボリックステロイドの力を利用して成長を遂げるとします。全てに恵まれナチュラルで成長した人と、何もかも劣った恵まれないステロイダーがいるとした場合、そして比較した時、本当にボディビルの世界にフェアなんてものはあるのでしょうか。

人間全てが平等平権なら階級分けなど存在しない

人は平等なのか・・・

人は生まれた時から誰と変わらず平等であるならば、親から授かった遺伝子の設計図に人生が影響されることはありません。しかし現実問題、遺伝子により未来の運命、人生の大まかな路線が決定します。もし普通に幼少期を過ごし成人を迎えた時、誰よりも容姿端麗であるならば容姿を生かせた職業を優先的に勝ち取ることができます。例を挙げれば、キャビンアテンダント・モデル・タレント・アナウンサー等です。そしてボディビルという肉体構築の世界の中では、比較的新しい形態のボディビルとしてフィジーク・スポーツモデルという容姿の優れたものにとって優位な世界です。フェアでしょうか・・・。

 

人は平権なのか・・・

生まれた家庭が貧しいか裕福かによっても、人生のスタートラインは0歳児から大きく格差が生じます。このような格差の中で成長し成人を迎えたとしても、出遅れの影響は成人になっても間接的な影響を及ぼすことが多いですが、生い立ちが何であれ当人のポテンシャル次第で富を得る成功者になる人もいます。ただし例外として生まれた時から富に恵まれているせいか、働くことを知らずして育った者の興味の矛先がボディビルであり、そこに多額を投資できる人もいれば、低所得で忙しい仕事の合間に食費もサプリも最小限に抑え、身体を鍛えてボディビルを行う者もいます。フェアでしょうか・・・。

ボディビルに平等平権は存在しない

当記事で何を主張したいのかというと、例え生まれた家系の経済力が何であれ、富の格差を無くすこと自体は日本に住んでいる限り誰しも可能性を有しており、後は本人のポテンシャル次第で富の格差を埋めることはできますが、多くの人はボディビルに自己投資する以前に富の改善に悪戦苦闘しながら自らの肉体に投資をしているわけで、無条件にセレブ街道を走っている世間知らずのボディビルダーと比較するとボディビルに自己投資できる可能額に格差が生じるわけで決して、日々トレーニングを行う者全てが平等環境の中で満足にトレーニングも栄養管理もできているとは言えません。ただ、アマの内は一時のアンフェアとして考え、何とかプロ資格を得るまでは辛抱してもらいたいものです。プロになった時、スポンサーがトレーニング環境と栄養面において、あなたに投資するようになりますので、ここで富の格差が生じるアマの世界とは縁を切ることができます。

 

厄介なのは、骨格を含む容姿の格差です。こればかりは遺伝的な要因が大きくからみますので当人のポテンシャルの高さ以外の生まれつきの要素がコンテスト時の勝敗に大きく影響される可能性が高く、特にフィジーク、最も骨格ゲームに近いフィットネスモデルなどの部門では・・・
あなたのポテンシャルの高さが正当に評価されることは決してありません。

 

フェアな競技なんてものはない

本当の意味でのフェアな競技なんてものはありません。人それぞれ遺伝子による個体差があります。生活環境の格差があります。もし無秩序無道徳なスポーツ競技が開催されたとします。何もせずとも黒人のように骨格と体格の両方が恵まれた人間相手に骨格も体格も恵まれない者がアナボリックステロイドの力を利用して勝負を挑んで勝敗の行方がドロー判決だったとしても、努力の天才において新の勝者とは誰の事を指すでしょうか。