アナボリックステロイドの正しい注射の打ち方
アナボリックステロイドを利用するに当たり、本格的なステロイダーの境地に達すると、経口アナボリックステロイドから注射アナボリックステロイドへシフトしていきます。当記事にて注射アナボリックステロイドへの移行、または経口アナボリックステロイドと注射アナボリックステロイドの併用を検討している方に向けた正しい注射の打ち方について、具体的に説明していきます。
注射剤製品はバイアルタイプがオススメ
注射剤のアナボリックステロイドの場合、2種類の注射剤が存在します。
- アンプル形式(ガラス瓶を切って薬剤を注射器にて吸い取るタイプ)
- バイアル形式(ゴム栓を注射針で貫通させ薬剤を吸い取るタイプ)
アンプル形式の製品の場合、成分純度と鮮度が高い傾向にありますが、非常に高価である場合がほとんどです。しっかりとしたアンプルカッターを所持している方で予算に十分に余裕がある方であればアンプル剤の使用をオススメします。一方、バイアル形式の場合、製造直後は非常に高品質ではありますがバイアルのゴム栓を何度も貫通させ薬剤を吸い取る便利な形式であるため、一回分につき一瓶使用するアンプル形式と異なり、多少の成分劣化はあります。しかし、そこまでシビアに気にする必要はありません。アンプルとバイアルどちらが良いかを考慮するとコストパフォーマンスに優れるバイアルタイプで十分です。私自身もバイアル形式のアナボリックステロイドを愛用してきました。ここではバイアル形式のアナボリックステロイドの正しい打ち方について説明していきます。アンプル形式よりもバイアル形式のほうが幾つかノウハウを有するためです。
バイアル形式のアナボリックステロイドの正しい注射の仕方
注射剤一つを利用、または他、複数の注射剤を利用する場合においても針二本とリンジ一本が必ず必要となります。二本ある針の内、一本はバイアルから吸い取るためだけに使う針として使用します。もう一本は筋肉注射するためだけに使用する針です。
バイアルから注射剤を吸い取り注射器に充填する
アナボリックステロイド剤の多くは、水溶性よりも油性タイプであるため粘度があります。よって注射剤を吸い取る場合は針の内径が大きめの18Gタイプの利用を推薦します。針の内径が大きいことで油性系統のアナボリックステロイドの注射剤を吸いだしやすくなります。複数の注射剤を調合する場合、立て続けに別途異なるアナボリックステロイドバイアル剤から注射剤を吸い取ります。
バイアル形式の(A)注射剤から薬剤を吸い取った後、針を交換する事無くそのまま別のバイアル形式の(B)注射剤から再び薬剤を吸い取ります。
このようにして、バイアルから必要とする薬剤を吸い取った後、いよいよ筋肉注射へ移行します。ただし、バイアルに一度でも貫通させた針の先端は目には見えない微細な損傷を負っているため、バイアルに一度でも貫通させた針は筋肉注射に利用することはできません。無理に筋肉注射しようものなら皮膚への貫通が非常に困難に至ります。仮に無理くり皮膚を貫通させて筋肉内に針を差し込んだとしても、相当な激痛と注射後1週間は苦痛を生じます。よってバイアルで使用した針と筋肉注射に使用する針は必ず分ける必要があります。即ち1回の注射につき針が二本、必要になるということです。
アナボリックステロイドをいよいよ筋肉に注射します
バイアルで使用した18Gの針を廃棄し、今度は23Gの針に付け替えます。23Gの針は18Gの針と異なり針の内径が細くなりますので、注射剤を打つ際、薬剤の粘度が抵抗して多少の打ちづらさがあります。かといって18Gほどの大きい内径を有する針で筋肉注射しようものなら注射箇所に痛みが残る可能性があります。それどころか注射後にせっかく注入した薬剤が逆流し外にこぼれだしてしまいます。よって筋肉注射に使用する針は内径の細い針として23Gがベストです。また、23Gタイプの注射針は長さのバリエーションも豊富で長いもので4cm程、短いもので2cm程です。
針の内径/長さの表記例
- 18G(内径1.2mm)/1/2(針の長さ38mm)
- 23G(内径0.6mm)/1/4(針の長さ32mm)
1回の注射に必要な針とリンジのセット
アナボリックステロイドの注射箇所は大腿四頭筋の外側広筋に打つ
日本人のアナボリックステロイドユーザーの場合、尻に注射する場合が多いです。海外アナボリックステロイドユーザーの場合は、肩や胸など多様な箇所に筋肉注射を行います。私が最も推薦している注射箇所は、大腿四頭筋の外側広筋への注射です。理由としては、最も筋量が多い部位であるゆえに奥まで注射しやすいのと、筋肉注射のスタイルとしては姿勢的に最も安定的に注射しやすい箇所であるためです。(尻の場合は、上体を後方に捻った姿勢で打ちます。)またスクワット等、トレーニング頻度が週1ペースの注射箇所なので脚トレ前部直後に注射するタイミングとして、図りやすいのも大腿四頭筋に注射するメリットです。また、大腿四頭筋への注射はスクワット等のトレーニングへの影響が、他の注射箇所と比べると少ないのが利点です。注射の頻度は油性系タイプで1週間に1回注射します。水溶性タイプで毎日の注射になります。(水溶性はおススメしません。)理想は油性タイプのアナボリックステロイド剤の注射で、左右の足に1週交互に打つことをお勧めします。例えば、右足に注射したなら次の週は左足に注射し、再来週は再び右足に注射する。というような週ごとに交互の脚に注射を打ちましょう。
上記内容を今一度、軽くおさらいしましょう。
- 一回のバイアル使用による注射につき、針二本とリンジ一本が必要
- バイアルから吸い上げた針は使用済みとして破棄
- 筋肉注射用に新しい針に付け替える
- ターゲットとなる注射箇所は、大腿四頭筋の外側広筋
注射器を筋肉に刺してから注入を終えるまでの流れ
皮膚表面には神経が多く通っていますので筋肉注射で唯一痛い部分は皮膚表面のみと考えて良いでしょう。理想としては、サクッと皮膚を貫ぬくと同時に一気に筋肉内部まで針の根元まで差し込みます。しかし、初めての筋肉注射は怖いものがありますので、ちょっとした筋肉注射のコツを紹介します。
皮膚表面を手首のスナップを効かせるイメージで浅く瞬時に貫通させます。目安としては約5mmほど針の先端を差し込むイメージです。緊張の瞬間は、そこまでです。そこから先は痛みはありませんので針の根本まで筋肉内部まで針を差し込んでください。
薬剤を筋肉に流し込む
この場合は、ゆっくりと注射剤を筋肉内に流し込んでください。一気に流し込もうとすると筋肉内の筋繊維が裂けやすくなり後に痛みが生じますので、あくまでゆっくりと薬剤を流し込んでいきます。
注射を完了させたら・・・
スパっと筋肉から注射器を抜いて注射した箇所をアルコールティッシュ等を当てながら撫でまわすように30秒ほどマッサージします。(決して揉むのではありません。撫でまわします。)これにて注射完了です。
針の使い回しとリンジの使い回しは絶対にしないでください。一度でも再利用して利用すると歩けなくなるほど激しい痛みが1週間ほど続きます。また、バイアルから薬剤を吸い取った場合、バイアルのゴム栓に多少の薬剤が残ります。放置すると雑菌が繁殖しますのでバイアルから薬剤を吸い取ったらアルコールティッシュなどでゴム栓を綺麗にふき取ってください。
注射剤を使うタイミング
経口剤である程度、身体をでかくしてから注射剤を利用することをオススメします。もし、あなたが経口剤のみで筋肉量を5kg以上増やすことができた場合、次週のサイクルは注射剤から成長を加速させるのも有りです。徐々に高次元のレベルに様子見しながら足を踏み入れていきます。安全にアナボリックステロイドを使うならそのほうが良いです。