スポーツマンシップとアナボリックステロイド

何等かの競技を行う者全てに問われるスポーツマンシップの定義の話と、アナボリックステロイドを競技者が利用することでのモラルについての話をしていきます。

 

スポーツマンシップの定義とは・・・

自身がこれから取り組む特定の競技において、各々の選手、各々の団体の序列は無いものとし主催者側が掲げる参加競技者全てに適用する同じ条件、同じルールに基づき競技を行うことをフェアプレイと言います。その上で、競技のルールを参加者全員が尊守し競技を行うことをスポーツマンシップとします。

 

スポーツマンシップに反する事・・・

これはマナーに関わってくる問題になりますが、団体競技において良くみられる光景として少年野球、少年サッカーの競技においての実例ですが、相手チームからの言葉による精神攻撃がよく見受けられます。

 

少年野球の例
  • 「ピッチャービビってる!ヘイヘイヘイ!」
  • 「バッタービビってる!へいへいへい!」

※僕が幼少期の頃、罵倒されたら即ぶん殴りにかかってました。
故に団体競技においては常にトラブルメーカーとしての幼少期を過ごしていました。

 

このように外野から相手チームへの罵倒を行う行為は、それ自体スポーツマンシップに反する行為であることは言うまでも有りません。また監督側や体育の授業での教師が、少年らのこのような言動を一切注意しない等、教育指導者として未熟であるケースがほとんどです。

 

観客側の応援団による誹謗中傷について

そもそも応援団は部外者なので、競技者へ良くも悪くも精神的な影響を及ぼすようなパフォーマンス自体が不適切であると私は考えています。黙って声援する分には問題ありませんが、持論として観客の応援もヘイトも余計なお世話であり競技性を乱す存在として考えています。ただし、観客側は競技者ではないためスポーツマンシップに反する勢力ではありませんが時と場合によっては邪魔な存在ではあります。

 

アナボリックステロイドの使用とスポーツマンシップについて

冒頭にもお伝えした通り、主催者側が掲げるルールを競技者全員が受け入れ、そのルールに基づき競技を行うのであれば問題ありません。この時にアナボリックステロイドの使用自体を禁ずるとした主催者側の意がルールとして決定しない限り、スポーツマンシップに反するということにはなりません。しかし道徳はまた別問題です。

 

アナボリックステロイド使用者の道徳(モラル)について

アンチドーピングを謳った主催者の何等かの競技において、一部の選手がアナボリックステロイドを使用して競技に挑む場合、これは既にフェアプレイの精神に反した存在となります。もちろんスポーツマンシップの定義に反する事になります。仮にアンチドーピングを主催者が謳っておきながらルールの規約上に指定薬物の利用を禁ずるとする規約、または誓約書の備え付けが、うっかり欠如してしまったとしても、主催者の意を知ったうえでのドーピングなので、スポーツマンシップに沿ってはいません。例え主催者の意を知っていようとも注意書きに記載がなかったから、ドーピングしても構わないと思うのならば所詮はその程度の選手ともいえるでしょう。それで勝ちの称号を手にしたとしても、フェアな場で勝ったのではないということを理解していただく必要があります。ただ、厄介なのは賞金目当てが優先で競技に参加する選手らにおいては、正々堂々だのフェアプレイだのスポーツマンシップだの栄光だのに微塵も意識が無いということです。金銭が絡むプロの世界ほど、泥沼になっても仕方ないのかなと思います。