ベンジョンソンとスタノゾロール

1988年に開催されたソウルオリンピックの100メートル走にて9秒79の世界記録を叩きだしたベンジョンソンと使用薬物スタノゾロールについての話をしていきます。

 

スタノゾロールを使用したベンジョンソン

ベンジョンソン

 

彼がソウルオリンピックで使用した薬物であるスタノゾロールは、アナボリックステロイドの中でも筋肥大効果が特別に強いものではないが、水分貯留が無く筋肉の密度を濃く増強させる目的で使用する分には優位なステロイドです。スプリントダッシュ力と走るスピードが求められる競技において、スタノゾロールの使用は競技を勝ち進めるにあたり優位な作用に働きました。

 

しかし、競技後のドーピング検査にてベンジョンソンは陽性反応を示し、金メダルがはく奪されましたが、1992年に復帰を認められバルセロナオリンピックの100メートル走に出場するも準決勝にて敗退するが、またステロイドの陽性反応を示し永久追放となります。

 

良くも悪くもスタノゾロールの使用でギネスブックに記録される

アナボリックステロイドを使用して世界記録を叩きだしたベンジョンソンですが、金メダルのはく奪の代わりに「薬物の助けを得たにせよ、人類が到達した最速記録」というギネス記録を獲得しました。

 

アナボリックステロイド使用が炎上商法になることも・・・

ベンジョンソンはステロイドを使用して世界記録を叩き出したという悪評あってか、映画やテレビ出演などに一時は引っ張られることになりました。ただベンジョンソンがもし、コメディアン並みの面白味を持っていたりしていたならば、ステロイドがメディアデビューへのきっかけとなり別の道で飛躍していたのかもしれません。ユーチューブ上でもステロイドの使用動画で一気に注目を浴びた人物が数名いますが、今となってはベンジョンソン同様にオワコンになってる方がほとんどです。